期待値 2
続き
さて問いの件ですが
普通はボブ・サップと答えると思います。
そして色々仮定を置いていない状況で
ただ的中することを考えるなら正しい。
一般的に人は的中することを狙う傾向があると思います。
しかし賭けると書いている以上
この勝負にはオッズがあるでしょうし
そのオッズは対等なものにはなりえないでしょう。
(仮に対等なら勝率(的中率)通りボブ・サップに賭ければいい)
そこで仮にオッズが自分が勝つときに101倍
ボブ・サップが勝つときに1.001倍とついたとすると
高校で習った通り期待値は
自分(オッズ)×(勝率)=101×0.01=1.01
ボブ・サップ(オッズ)×(勝率)=1.001×0.99=0.9999
となって期待値としては自分に賭ける方が得になります。
目先の勝負で当てようとして「的中」に目が行くと
上記のように期待値的に損してしまうことがあります。
投資やギャンブルは人生では一度きりの勝負ではない
長いことかけて小さな期待値を拾っていく作業だと自分は考えています。
上の自分とボブ・サップの戦いでも
この勝負が一回きりだとして
自分の側に賭けても勝つことはあまり望めませんが
それでも歯を食いしばって自分に賭ける。
小さな期待値を拾いに行くのが正しいでしょう。
たくさん期待値を拾っていった先の勝利は確約されたものではありませんが
勝つには道は他にないと個人的に思います。